隕石 セブンシーズ ネックレス

約45億年前、太陽系の誕生とほぼ同時期に宇宙空間で形成されたムオニオナルスタ隕石。この鉄隕石は、約100万年前にスウェーデン北部に落下し、地球上で確認されている最古の隕石の一つであり、その希少性から世界中のコレクターが探し求める逸品です。

ムオニオナルスタ隕石の最大の特徴は、その断面に現れるウィドマンシュテッテン構造です。これは鉄とニッケルの合金が、数百万年という途方もない時間をかけて極めてゆっくりと冷却されることで形成される結晶模様であり、地球上では決して再現できない宇宙の刻印です。この幾何学的な模様は一つとして同じものがなく、まさに銀河からの贈り物と言えるでしょう。

ペンダントトップのデザインは、古代ギリシャ神話に登場する三相一体の女神ヘカテと、「七つの海」の伝説から着想を得ています。ヘカテは魔術、闇、そして冥界の女神であり、同時に道の分岐点を守護し、旅人に道を示す存在でもありました。三つの顔を持つ彼女は、過去・現在・未来を同時に見通す力を持つとされています。古代ギリシャの航海者たちが語った「七つの海」は、地中海、アドリア海、黒海、紅海、アラビア海、カスピ海、ペルシャ湾を指し、既知の世界の全てを意味しました。

縦長のフォルムは、七つの海を航海する船の舳先を思わせ、中央には隕石の神秘的な模様が宿ります。精緻に刻まれた幾何学的な装飾は、星図と航海図が融合したかのようです。宇宙からの贈り物と、古代の叡智が交差するこのペンダントは、ボックスチェーンとともに首元で静かな存在感を放ちます。