ブラッドストーン ルーン 初光 ネックレス

ヒマラヤ山脈の麓、ネパールの大地から産出される天然ブラッドストーン。深い緑色のジャスパーに、まるで血飛沫のような赤い斑点が散りばめられたこの石は、古代より「戦士の護符」として崇められてきました。その名は中世ヨーロッパにおいて、キリストの血が十字架から滴り落ちて碧玉に染みついたという伝説に由来します。

ブラッドストーンは、古代エジプトでは太陽のエネルギーを宿す聖なる石とされ、バビロニアでは病を癒し、生命力を高める力があると信じられてきました。中世の騎士たちは戦場へこの石を携え、勇気と決断力を授かるとともに、出血を止める力があるとして護身符としました。緑は大地の再生と活力を、赤は生命の血潮を象徴し、持つ者に不屈の精神と強靭な生命力をもたらすとされています。天然石ゆえに、緑と赤の模様の入り方は一つひとつ異なり、それぞれが地球の営みが刻んだ唯一無二の表情です。

このネックレスのブラッドストーンには、北欧の古代文字「Jera（イェラ）」が刻まれています。Jeraは「年」や「収穫」を意味し、一年の循環と、努力が実を結ぶ時の訪れを象徴するルーン文字です。種を蒔き、育て、収穫する—この自然の摂理は、人生における忍耐と報酬のサイクルそのものを表します。夜明けの光が大地を照らすように、この石は持つ者に新たな始まりと、やがて訪れる実りの時を静かに告げます。

控えめなサイズのブラッドストーンが、50cmのチェーンに静かに佇みます。その小さな存在の中に、大地の力と時の叡智が凝縮されています。