ホークスアイ ウロボロス ブレスレット

南アフリカ共和国に位置する鉱脈から産出される天然ホークスアイ。この石は、タイガーアイの原石とも言われるクロシドライト（青石綿）が石英に置換される過程で形成された、深い藍色の輝きを持つ稀少な天然石です。

ホークスアイの最大の特徴は、その名の通り「鷹の目」を思わせるシャトヤンシー（猫目効果）です。繊維状の結晶構造が光を反射することで、石の表面に一条の光の帯が浮かび上がります。この光は見る角度によって移動し、まるで鷹が獲物を見定めるかのような鋭い眼光を宿します。古来より、この石は持つ者に広い視野と洞察力を授け、先を見通す力をもたらすとされてきました。天然石ゆえに、色の深さやシャトヤンシーの現れ方には個体差があり、それぞれが唯一無二の表情を見せます。

中央に配されたシルバーのチャームには、ウロボロスの意匠が刻まれています。ウロボロスとは、自らの尾を噛む蛇または竜の象徴であり、古代エジプトやギリシャ、北欧神話など世界各地の文明に登場する普遍的なシンボルです。終わりが始まりに繋がる円環は、永遠、循環、そして自己完結を意味し、錬金術では「一なるもの」の象徴として神聖視されてきました。

深い藍色の石が連なる中で、シルバーのウロボロスが静かに存在感を放つこのブレスレットは、先を見据える眼と、永遠を見つめる精神を兼ね備えた成熟した男性にこそおすすめしたい逸品です。