ギリシャ語の「Topazios」に由来するとされるが、その名の元となった紅海の島で採取されていたのは、実際にはペリドットだったと考えられている。数千年にわたり、黄色系の石は広く「トパーズ」と総称されていた時代があり、名称の混乱そのものがこの鉱物の歴史に重なっている。
1740年、ブラジルで発見された1,680カラットの巨大な結晶は、当初ダイヤモンドと誤認されポルトガル王冠にセットされた。後にトパーズであることが判明したが、王冠から外されることはなく、「ブラガンザ・ダイヤモンド」の名で現在も知られている。
フッ素を含むアルミニウム珪酸塩鉱物で、モース硬度8。古代ローマでは旅の護符として、古代エジプトでは太陽神ラーに結び付けられて語られた。黄色い石に人が意味を重ねてきた歴史は、鉱物学よりもはるかに長い時間を持っている。