デュモルチェライト＆オニキス ポセイドン ブレスレット

ブラジルの大地が生み出した二つの天然石の融合。深い藍色のデュモルチェライトと、漆黒のオニキス。この二つの石は、ともに落ち着いた色調を持ちながらも、異なる性質を象徴する対照的な存在です。

デュモルチェライトは、19世紀フランスの古生物学者ウジェーヌ・デュモルティエに因んで名づけられました。数億年前の変成作用によって生まれ、針状結晶が密集することで独特の深みのある青を形成しています。「知性の石」として古来より珍重され、精神の明晰さと洞察力を高めるとされてきました。その落ち着いた藍色は、持つ者に冷静さと忍耐力をもたらし、困難な状況下でも的確な判断を導くと言われています。

一方、オニキスは縞模様を持つ瑪瑙の一種であり、完全な黒色に染められたものが最も価値があるとされます。古代ローマでは悪霊を払う護符として、中世ヨーロッパでは悲しみを和らげ、精神を安定させる石として珍重されてきました。その漆黒の輝きは、揺るぎない意志力と、外界からの守護をもたらすと言われています。

このブレスレットの特徴は、20面カットが施されたビーズです。通常の多面カットよりも面数を抑えることで、各面を大きく取り、石本来の質感と光の反射のバランスを絶妙に保ちます。深い藍色と漆黒が織りなすグラデーションは、ギリシャ神話における海神ポセイドンが支配する深海の静謐さと、その底知れぬ力を表現しています。中央には黒のCZダイヤモンドがあしらわれたシルバーのロンデルが配され、全体に洗練されたアクセントを添えています。